コンテナハウスって一体どんなもの?
最新!コンテナハウスの基礎知識
近年様々な場所で見られるようになった話題のコンテナハウス。インターネットで検索すると、貸し倉庫だけでなく、「これがコンテナで作れるの!?」と思えるようなスタイリッシュでかっこいいコンテナハウスの画像が沢山出てきます。
しかし、実際にコンテナハウスを建てたいと思った時に様々な疑問が湧いてきます。「価格はいくらぐらいなの?」「強度は?」「狭くないの?」「どこでも建てられる?」「建てるのにどのくらい時間がかかるの?」などなど。
コンテナハウスには様々なメリットがあれば、一部デメリットといえるような特徴もあります。このページでは、コンテナハウスについて基本的な知識を学びながら知ってきましょう。
コンテナハウスのメリット
コンテナハウスには通常の建築物と比べて様々なメリットがあります。ここではそのメリットの数々を見ていきましょう。
料金が安い&工期が早い
なんといってもコンテナハウス最大のメリットはその安さ・経済性です。費用は中古海上コンテナであれば10万未満から、建築確認対応コンテナでも100万未満から入手ができます 。
また躯体自体が出来上がっているので運んで組み立てる、ということが可能なので、通常の建築と比べ工期が非常に短いのも特徴です。
組み合わせの自由度が高い
また加工によって組み合わせができ、広い空間を作ったり、2階建てにしたりといった様々な空間作りが可能です。店舗、事務所、ガレージ、また災害時の避難住宅にと幅広い用途で活用されています。コンテナは言わば“巨大な建材”といえ、アイデア次第で今まで見たこともないようなデザインの建築物を作ることもできます。
コンテナ自体の造形的な魅力
コンテナはそれ自体が無骨でかっこいい、と思う方もたくさんいます。
自宅のガレージやオシャレなショップ、オフィスやモールなどで使われるのはそのためです。また、塗装や外壁を工夫することでいろいろな見栄えにカンタンに変えることができ、カスタマイズができるのも大きな魅力です。遊び心がある方ほど好まれるかもしれません。
コンテナハウスのデメリット
では、コンテナハウスを選択する時に考えなければならないデメリットとはなんでしょうか?ここではコンテナハウスのデメリットについて見ていきましょう。
熱がこもりやすい
まずコンテナの特性として基本的には「鉄の箱である」ということが挙げられます。素材が鉄なので当然熱すると熱くなります。
倉庫利用などで断熱材を使わない場合などは内部の温度上昇について注意する必要があります。
ただ、このデメリットは限定的で、あくまで「コンテナをそのままの状態にした場合」之話です。
設置場所が限られる
コンテナのメリットとして経済性が挙げられましたが、コンテナの経済性は「すでに躯体として完成している」ことでそのメリットが享受できるのですが、逆にいうと「そのままの形で運んで設置しなければならない」ため、設置場所にある程度空間がなければならない、という制約があります。
設置場所の空間はもちろん、前面道路や設置場所までの道のりなどで大型トラックが通れるかどうかや、設置場所においてクレーンが使えるように電線などがないか、などの事前確認が必要になります。
コンテナハウスを建てる際にかかる費用
実際にコンテナハウスとして住めるようになるには、コンテナ自体の費用だけでなく、土地代、輸送費、工事費、改装費が必要になります。
土地の確保
コンテナハウスに住む第一条件として土地がなくてはどうにもなりません。土地の値段もピンからキリですが、20フィートのコンテナで4.5坪、40フィートのコンテナで9坪になってきます。立地さえ選ばなければ、土地の確保は難しくないでしょう。
ただ注意しなければならないのが設置時の条件です。コンテナハウスを建てる際は通常コンテナをトラック等で運び、クレーンで釣り上げて設置しますが、その際に電柱や電線、木などが周りにあると設置の邪魔となり、設置自体ができない、ということになりえます。
またトラック自体が搬入可能な道幅も必要になります。
コンテナの輸送
輸送距離にもよりますが、20フィートのコンテナで4万円〜15万円、40フィートのコンテナで7万円〜25万円となります。ATS, Japanでは輸送費も見積もりの際にお出しできますので、安心してご依頼いただくことが可能です。
工事費
コンテナは輸送用やガレージ、倉庫として使用されることが多いですが、実際に事務所や店舗、住宅として使用するには快適に過ごすためにも電気配線工事や水道設備、エアコンの設置などが必要になります。
窓や空調設備の取り付け、水道などのライフラインを敷くための工事が必要になってきます。大きさで多少費用も変わってきますが、約15万円〜50万円の工事費が必要になってきます。コンテナ同士の連結工事が含まれると現場での施工が必要となるため、さらに費用がかかります。
内外装費
コンテナは鉄製なので、頑丈ですが断熱性はありません。なので、夏は暑く冬は寒い。それに、サビの心配もあります。ですから、「ハウス」にするには断熱処理やサビ防止のコーティングが必須になります。それは、建築用に製造されたコンテナも同じです。
仮にマンション並みの気密性と断熱性を持たせようとすれば、相当なコストがかかることになるでしょう。少なくとも、最低限の居住性を持たせるためのコストは必要になります。
実際にどこまで追求するかは用途などで変わってきますが、約10万円〜50万円必要になってくるでしょう。
コンテナハウス完成にかかる費用
ここまで説明した輸送費、工事費、改装費を単純に合計しただけでも、20フィートで80万円、40フィートで100万円必要になります。ここに土地代、ライフライン(トイレ・ベッド・風呂)などを含むため運良く安く土地が手に入っても300万円は必要になってきます。
業者に頼まず自らの手でコンテナハウスを建てるのは非常に難しいので、コンテナ自体を購入して内装だけ別にする、などの工夫が必要になるでしょう。
コンテナハウスの耐用年数
コンテナハウスの耐用年数は具体的には定められていません。
一説には一般的な海上コンテナでも50年くらいは持つ、と言われていますがメンテナンスや設置場所の状況にもよる場合が多く、一概には言えません。
数年に一度塗装をやり直したりするなどメンテナンスを行えばコンテナハウスでも数十年は充分に持つでしょう。塩害が多い地域(海岸沿いなど)に設置した場合はもっと短くなる可能性もあります。
コンテナハウスに固定資産税はかかるのか?
固定資産税とは、「住まいや土地(不動産)の所有者に、所在する市町村から課せられる税金」のことです。住まいとしてコンテナハウスを建てることを考えると、固定資産税がかかるかどうかが大きな問題なります。
コンテナハウスに固定資産税はかかる
コンテナ自体は移動できるし不動産ではないので固定資産税の対象にはならないのではない、という議論もありますが、コンテナハウスという形になると固定資産税はかかってきます。
コンテナ単体であれば、輸送用の箱という位置付けであり固定資産税はかかりません。しかし、コンテナハウスという形になると、屋根があって四方を壁で囲まれている構造物であり、構造物が地面に定着していれば建築基準法上の「建築物」になります。
ポイントはこの、「地面に定着している」という点です。地面に定着させると「建築物」という扱いになり、固定資産税の対象になります。
コンテナハウスに建築確認は必要?
建築確認申請とは、建築物を建てる前に設計図を役所に提出して建築確認という許可申請を行うことで、基本的に10平米以上の建築物を建てる際には一律に義務付けられています。
ここではみられるのは、以下のような項目です。
- 住宅が建てられるか?
- 道路の接しているか?
- 建物の大きさに問題はないか?
- 耐震性はあるのか?
実際にコンテナハウスはこの審査を通過することができるのでしょうか?コンテナハウスはその種類によって大きく二つに別れるため、それぞれについて見ていきましょう。
ISO規格のコンテナの場合
一つは、海上コンテナと呼ばれる海上輸送用のものを利用したもので、価格が安いことが特徴です。しかし海上コンテナに使われている鉄の材質はISO規格で、日本のJIS規格ではないため、建築確認申請を通すことが難しいという事情があります。
絶対ダメということではないのですが、設置場所を管轄する役所の考え方次第というのが実情。
ということで、海上コンテナを使用した場合、法的なハードルが高いため、手軽に設置できる住宅ということにはならないですね。
JIS規格のコンテナの場合
一方、日本国内で販売されている多くのコンテナハウスは、JIS規格に対応した鋼材を使用して建築用に製造されたもの。
つまり見た目はコンテナでも、実は建築物そのものということです。もちろん建築基準法に対応するように製造されていますから、建築確認申請は問題なく通ります。
コンテナハウスの設置事例15選
では、ここでコンテナハウスの設置事例15選を見てみましょう。
施工内容メモ
兵庫県南あわじ市の倉庫内に新造20ftコンテナ保管庫を設置させていただきました。
<概要>
・新品海上20ftコンテナ 1本
・ドア×1
・窓×1
・水平
施工内容メモ
愛知県名古屋市守山区でトレーニングジムやエステサロン、脱毛サロンなどとしてご利用可能な月額制ボディメイクスタジオ、「U-SELECT BODY UP」様のコンテナ倉庫を設置させていただきました。
<概要>
・中古海上20ftコンテナ 2本
・シャッター×1
・錆止め、外壁塗装
・運搬一式
・水平だし
施工内容メモ
長野県安曇野市に美容室店舗用コンテナハウスを設置させていただきました。
<建物概要>
・ 海上20ftHCコンテナ 1本
・ 外装錆止め、仕上げ塗装 艶あり薄グリーン
・ 玄関ドア:LIXILジエスタ2 D41型 K4仕様
・ サッシ:LIXILサーモスL 横すべり出し窓16003 1箇所
・ サッシ:LIXILサーモスL 縦すべり出し窓03115 1箇所
・ 床:スタイロフォーム30mm、合板24mm、フロアータイル仕上げ
・ 壁、天井;発泡ウレタン断熱40mm、石膏ボード下地クロス仕上げ
・ 各所カウンター造作一式
・ 各所可動棚造作一式
・ トイレ1箇所、シンク1箇所、シャンプー台1箇所
・ 電気工事一式、照明器具一式
・ 屋内外給排水設備工事一式
・ ガス配管工事、ガス給湯器一式
・ 搬入設置作業一式
・ 建築確認申請代行業務一式(図面作成、検査立会い含む)
・ 布基礎工事一式(H=GL+350mm)
・ アンカー固定一式
40フィートコンテナハウスで創り上げるユニークで魅力的なフィジー風カフェバー店舗(富山県高岡市)
LAUTOKA CLUB(ラウトカクラブ)様(富山県高岡市)
2023/5/2 UP
※画像をクリックすると拡大表示します
施工内容メモ
富山県高岡市にカフェバー店舗用コンテナハウスを設置させていただきました。
<建物概要>
・新品 40ft コンテナ ×2 ドッキング(連結施工)
・ガラスドア片開き
・ガラス引き戸
・引き違い窓 3 カ所
・トイレ
・基礎工事
・アンカー固定
・電気配線工事
・給排水設備工事
施工内容メモ
滋賀県守山市吉見町に創作パスタ店舗用コンテナハウスを設置させていただきました。
<建物概要>
・新品 40ft コンテナ 新品 20ft コンテナ ドッキング(連結施工)
・クリエラガラスドア片開き
・断熱土間引き戸
・勝手口ドア
・横滑り窓 2 カ所
・エアコン 12 畳 2 台
・トイレ アラウーノ
・基礎工事 独立基礎 13 カ所
・アンカー固定
施工内容メモ
宮城県仙台市に新品20フィート3連結コンテナを倉庫用に設置させていただきました。
<概要>
・新品海上20ftコンテナ 3本
・シャッター×1
・ドア×1
・窓×1
・現地連結施工
・運搬一式
・基礎工事一式
施工内容
長野県諏訪市にシャッター付き・塗装済みのバイクガレージ(10フィートコンテナ使用)を設置させていただきました。
■建物概要
・ 新品海上10ftコンテナ 1本
・ 外装錆止め、仕上げ塗装一式(艶ありブラウン)
・ 手動軽量シャッター取付け一式(ホワイト)
・ 運搬 7tユニック車
・ レベル出し設置作業一式(コンクリート平板、スペーサー含む)
施工内容メモ
長野県軽井沢町にカフェバー店舗用コンテナハウスを設置させていただきました。
<建物概要>
・ 中古海上20ftHC 1本
・ 外装錆止め、塗装 艶ありブラウン(地域景観条例対応色)
・ 玄関ドア:LIXILジエスタ2 S14型 K2仕様
・ サッシ:
LIXILサーモスL 横すべり出し窓 160023サイズ 1箇所
横すべり出し窓 16003サイズ 1箇所
横すべり出し窓 031028サイズ 1箇所
・ 搬入、設置一式 7tユニック車
・ 基礎工事一式 独立基礎GL+350mm 6箇所
・ 床:下地施工、スタイロフォーム50mm、フロアータイル仕上げ(土足対応)
・ 壁:下地施工、発泡ウレタン断熱吹付50mm、珪藻土塗り仕上げ
・ 天井:下地施工、発泡ウレタン断熱吹付50mm、クロス仕上げ
・ 内部木部塗装(巾木、廻り縁、窓枠他木部一式)
・ 内部造作工事:
メラミン張りカウンター製作、スイングドア製作、
トイレ手洗いカウンターオーダー製作、ダストボックス造作一式、
化粧鏡オーダー製作、ブックシェルフオーダー製作、
ワインセラー周り造作カウンター収納棚造作および製作建具一式
・ 電気工事一式:
電気引込み工事一式、分電盤、エアコン取付け、内外コンセント、
照明配線、パイプファン取付け、調光スイッチ一式、照明器具一式
・ 設備工事:
屋外給排水設備工事一式、内部給水給湯排水設備工事一式、
厨房機器設置一式、手洗器(保健所対応)一式
トイレ(便器)パナソニックアラウーノ設置
施工内容
千葉県にて自宅敷地内にテレワーク用の内装付きコンテナハウスを設置させていただきました。
<建物概要>
・新品コンテナ11ft(加工)×1本
・外装塗装
・ドア×1箇所
・窓枠×4箇所
・電気工事一式
・内装工事一式
・レベル出し(水平あわせ)
施工内容メモ
京都府に新品40フィート海上コンテナを倉庫用に2本設置させていただきました。
<概要>
・新品海上40ftコンテナ 2本
・運搬一式
・レベル出し設置作業一式
施工内容メモ
岐阜県に店舗用コンテナハウスを設置させていただきました。
<建物概要>
・ 新品海上ハイキューブ20ftコンテナ(背高コンテナ) 1本
・ 外装仕上げ塗装
・ 運搬
・レベル出し設置作業一式
・開口施工一式(ドア、窓×4か所)
施工内容メモ
愛知県に新品20フィート海上コンテナで作られた屋根付きコンテナ倉庫を2本設置させていただきました。
<概要>
・新品海上20ftコンテナ 2本
・屋根付き
・運搬一式
・レベル出し設置作業一式
施工内容メモ
岐阜県に店舗用コンテナハウスを設置させていただきました。
<建物概要>
・ 新品海上20ftコンテナ 4本(うち3本L字連結)
・ 外装錆止め、仕上げ塗装 グリーン
・ 運搬 7tユニック車
・ レベル出し設置作業一式(コンクリート平板、スペーサー含む)
・ LIXIL 窓、ドア、引き戸一式
施工内容メモ
三重県のお客様敷地内に中古20フィート海上コンテナで作られたシャッター付き倉庫、およびガラス引き戸付きの保管庫を設置させていただきました。
<概要>
・中古海上20ftコンテナ 2本
・外装錆止め、仕上げ塗装
・軽量シャッター取付け
・ガラス引き戸
・運搬一式
・レベル出し設置作業一式
・換気扇、蛍光灯
・電気配線工事一式
施工内容メモ
長野県下伊那郡の個人宅敷地内に中古20フィート海上コンテナで作られたシャッター付き倉庫を設置させていただきました。
<概要>
・中古海上20ftコンテナ 1本
・外装錆止め、仕上げ塗装 艶消しグレー
・手動軽量シャッター取付け ブラック
・運搬一式
・レベル出し設置作業一式